命のために。未来のために。つくみイルカ研究シンポジウム 2017 公式サイト




イルカ研究サミット「ふるさと教育~イルカ島体験学習~」を開催しました。

2017年7月4日 つくみイルカ島の「津久見市漁村センター」にて開催されました。

10月13日に、つくみイルカ島横の津久見市漁村センターにて、津久見市内の4小学校(津久見小学校、青江小学校、千怒小学校、堅徳小学校)の3,4年生を対象に、イルカ研究サミット「ふるさと教育~イルカ島体験学習~」を開催しました。
この事業は、当初は7月4日に開催された「イルカ研究サミットinつくみ」の午前の部で行われる予定でしたが、当日の豪雨により延期されたものです。

教育内容

ふるさと教育~イルカ島体験学習~ inつくみ(7月4日)
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まず、津久見市教育委員会委員長の平山氏より、「ふるさと教育」についてのお話をいただきました。この「ふるさと教育」は、津久見に生まれ育った子どもたちに、津久見の良さや魅力を、体験を通して学び、感じてもらうことで、地元に誇りを持ってもらうためのプログラムとのことです。今回のプログラムでは、これまでも遊びに来たことのある「つくみイルカ島」を少し違う視点で見ることで郷土愛を育んでもらえたら、と話されました
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講義の第1部では、東京海洋大学の加藤秀弘教授より「クジラと地球を生きるのだ」をテーマにお話しいただきました。まずは、「イルカ島なのに、クジラの話?」と首を傾げる児童のために、イルカはクジラと同じ鯨類に属しており、同じ進化の過程を辿ってきたことを説明されました。鯨類の祖先であるアントラコテリユム、そしてパキセタス、アンプロケタスについて、骨格標本やそこから復元した姿を写真や画像で見せながら解説していただき、児童からは「カバに似ている」などの声も。進化の過程で足が無くなった(短くなった)ことや鼻の孔が頭にずれていった理由についてはクイズ形式で行われ、児童たちは積極的に挙手をし、答えていました。なかでも、和歌山県太地町で発見された腹びれイルカのはるかの話を、みんな興味深く聞いていました。とても難しく、奥の深い話ではありましたが、たくさんの画像の使用や、難しくない言葉を使うなど、児童にもわかりやすく解説をしていただきました。
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講義の第2部では、つくみイルカ島の澤修作指導員より「イルカのトレーニング」についてお話しいただきました。イルカのトレーニングの目的は、①運動量が減ってしまわないように適度な運動機会、②単調な暮らしに変化を与える(環境エンリッチメント)、③体調管理や治療時の負担軽減、の3つがあるそうです。イルカ島で行われているイルカパフォーマンスや体験プログラムも、このトレーニングから成り立っています。トレーニングは「行なってほしいことに対して喜ぶことをする、を繰り返す(正の強化)」というオペラント条件付けという考えを基に行われています。さらに、これを組み合わせて、本来なら行わない行動をさせ、覚えさせることを「シェイピング」と呼びます。このシェイピングを、飼育員とイルカ側に分かれてゲーム形式で行い、その難しさを体感的に学んでもらいました。
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最後に、イルカ島にてパフォーマンスを見学し、イルカとの記念撮影を行いました。高いジャンプでは大きな歓声が上がり、記念撮影では近くに来たイルカに恐る恐るながらも触って楽しむ児童もいました。

津久見だからこそ可能である貴重な経験を通してイルカに興味を持っていただく機会になったかと思います。

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